サラリーマン定年と老後を考える

シルバー世代への応援歌
如何にして生きるのか? 人生とは? 幸せとは?
超高齢化社会の到来とともに今現代日本で起こっている諸問題を考えます。
老後破産、老後難民、下流老人、孤独死、放置死、熟年離婚、人間関係の希薄さはどうして起こるのか? いったいどう対処すればいいのか? どのように生きればよいのか? 釈元浄が独特の感性で切り込みます。

老後と限界

人は誰にも絶頂期がある
もうこれでいいと思える時もある
このままこれでいこうと思える時もある
自分自身の限界を、人生の限界を感じる時がある
 
だが結局はこれでいいのだ
間違ってはいなかったのだ
間違っているのは心の悩みなのだ
何事も思い煩ってはいけないのだ
思い煩っては足が止まる
心が後ろへ、後ろへと向いてしまう
それではいけないのだ
結局はどうすることも出来ないのだから
前に進むしか道はないのだから
 
後悔は後悔を生む
失敗は失敗を生む
後退は後退しか生まない
負の連鎖だ
負の連鎖はじわじわと進行し
一気に奈落へと突き落す
癌細胞と同じだ
発見が遅れれば遅れるほど
取り返しがつかなくなってしまう
 
すべては一本の線でつながっている
道は全て同じ方向へしか向かわないのだ
何事も道理は同じだ
癌細胞も人生も
 
元気を振り絞り誰かに元気を与えれば
自分にも本物の力が湧いてくる
相対効果の法則だ
原理原則
正の法則は曲げられないし変わらない
 
とにかく前向きに元気を出せばいいのだ
今日も一歩前に進んで
そしたら同じようにやれば明日もきっと一歩前に進むことが出来る
つまずきもしょうがないとすぐに切り替えて
もう一度頑張れば取り返しがつく
 
何かをやるのだ
自分のやりたいことを
自分が正しいと思うことを
とにかくやるのだ
信じることだ
 
大切なものは
フォームだ
スタイルだ
自分だけのフォーマットだ
 
生き様を、生活様式を確立することだ
決めたならだれが何と言おうが守りきるのだ
守るべきものとは
それは職場ではない
役職でもない
理想の家族でもない
経済力でもない
贅沢な暮らしでもない
名声名誉でもない
友でもなく知人でもない
協調でもなく共同でもない
それは
インディアンのような信念だ
自分自身に嘘をつかない信念だ
 
決して出しゃばらない
静かに貫き通す信念だ
 
それがお前に出来るのか
お前には貫き通す強さがあるのか
 
人生に問われているのは自分自身の信念なのだ
 
権力に溺れる者は権力に泣くことを
役職に溺れる者は役職に泣く
幸せに溺れる者は幸せに泣く
愛に溺れる者は愛に泣く
だから
どんなに魅力ある者であっても
溺れてはいけないのだ
大切なものは自分自身の信念だけなのだ
信じられるものも自分自身の信念だけだ
決して権力や役職や幸せや愛ではないのだ
そんなものはへのツッパリにもならない
 
素晴らしいお墓……
http://www.iganosato.com/

定年を超えるとやることを見失う

50歳を過ぎて上手くなるものだってある
50歳を過ぎて出来るようになることもある
50歳を過ぎてやっと分かったこともある
 
人生これからだ
 
杉原輝夫は死ぬまでゴルフをしていた
宮崎駿は70歳を超え、まだ創作活動をしている
細川元総理は80歳を超え都知事選に立候補した
人間何歳になっても一つのこと、同じことしかできないのだ
 
サラリーマンは定年を超えると、やることを見失い、急激に衰える
しかしこれは真実を言い当てているとは言えない
なぜならサラリーマンは何歳になっても
サラリーマンしか出来ないのが真実なのだ
だから定年を過ぎるとおっぽり出されてしまい
やることをやりたくともやらしてもらえなくなるのだ
人間は死ぬまで一つのことしかできない
だから人はサラリーマンをやり過ぎてはいけない
50歳を過ぎれば他のことをやらなくてはいけないのだ
しかし悲しいことにサラリーマンは給与でしか生きる術を知らない
だからみな定年が伸びてももう来なくていいよと言われるまで
会社にしがみつき、サラリーマンをやり続ける
それしかやれないからだ
他のことを何一つやらなかったから
 
今朝のテレビで元宝塚ジェンヌの第2の人生の転身を特集していた
だが一見華やかに見えてそこには血の滲むような努力があった
人間、第一の人生よりも第2の人生に転身するときの方が
パワーと努力がいるのだ
 
だから皆第一の人生にしがみつく
だけど血の滲むような努力を重ね第2の人生への転身を果たした人間は
敬意に値する
 
素晴らしいお墓……
http://www.iganosato.com/

老後の煩悩

今この時のなんと幸福なことか
風呂上り冷たい飲み物で喉を潤し
涼しい夜風に当たりながら
何も想わず
ただ心地よさに身をゆだねる
 
至福の時だ
 
人はなぜあがき苦しみながらそれほどまでに何を求めるのであろう
いったいその先には何があるのか
その先を追及する限り
同じ苦しみが立ち塞がるだけなのだ
どこまで行ってもあがき苦しみからは脱することは出来ない
人は地位や名誉を求め続ける限り
苦しみから離れることは出来ない
人よりも出世したい
人よりも金が欲しい
人よりも名誉が欲しい
それを追い求める限り
永遠に心の安らぎを得ることは出来ないであろう
 
人が追い求めなければならないものは
心の自由
人生の自由なのだ
 
煩悩、欲望を捨て去り
すべてを空とすることが出来たとき
そこに一筋の光が差し込む
死ぬときは死ねばいい
人はいつか死ぬのだ
死の恐怖にあがき苦しむことほど虚しいことはない
金など有っても良いが無くても良い
金のために一生奴隷になり苦しむつもりもない
愛は持っている
いつでも与えよう
だが欲しがりはしない
何故ならば愛もまた欲しがれば逃げていくものだから
嫉妬の為に一生苦しむつもりもない
 
健康でいることに越したことはないが
だが病気でも仕方がない
人は皆年老いたなら病気になり死んでいくものだから
健康のまま死んでいくものはいない
 
病気とも友のように付き合えばいい
寂しさがまぎれるかもしれない
 
心底の悪人はいない
万が一居たとしても
そんなもののためにこちらが思い煩うつもりもない
放って置けばいい
 
何事に対しても
思い煩うことほど馬鹿らしいことはない
そんなものに縛られて生きることほど
人生の貴重な時間を無駄にしているのだ
放って置けばいい
すべてのものは所詮空なのだから
人生は空、無の心
 
わたしの心は金輪際
誰からも指一本触れさすことはないであろう
わたしの心は固い鋼のガードで囲まれている
しかし外に対しては開けっ広げでさらけ出す
しかしその中身は無だ
触ろうとしても中身が無いのだから触れない
 
わたしは決して動揺もしない、怒りもしない、悲しみもしない、興奮もしない
何故ならば心には色もなく形もなく匂いも無く、『無』なのだから
動かしようがないのだ
 
このお墓は素晴らしい……
http://iganosato.com/