サラリーマン定年と老後を考える

シルバー世代への応援歌
如何にして生きるのか? 人生とは? 幸せとは?
超高齢化社会の到来とともに今現代日本で起こっている諸問題を考えます。
老後破産、老後難民、下流老人、孤独死、放置死、熟年離婚、人間関係の希薄さはどうして起こるのか? いったいどう対処すればいいのか? どのように生きればよいのか? 釈元浄が独特の感性で切り込みます。

老後の幸せのパターン

人生は金ではない
だが生きるためには金が要る
そこに難しさがある
 
何をしたいのか?
どう生きたいのか?
 
とどのつまりはこの二つだ
 
まずは「何をしたいのか?」
≪人生55歳を過ぎたらやりたいことをやれ≫
誰かの本のタイトルだ
わたしはまさに今50歳代を生きている
 
やりたいことをやっているか?
すべてではない、だが少しはやりたいように生きている
だが会社員である以上、会社に束縛される時間も長いのは確かだ
お決まりの中間管理職
だが仕事は割と自由にはやれている
自由になる時間もそれなりにある
 
だが精神的にも、気持ちの上でも縛られているのも確かだ
会社を辞めれば、それらの束縛からも解放はされるであろう
 
だが収入、老後、生活、世間一般的なステータス、社会的信用……
それらを捨てるべきなのか?
安定を考えれば、会社を辞めるのはもう少し後でもいいかもしれない
 
だが始めてしまった事業、会社経営、運転資金、動力、等を考えた場合
早く止めた方が、事業には集中できる
 
難しい局面だ
 
安全に、慎重に、石橋を叩き、生きるべきなのか
(もっとも、今まで石橋を叩くような生き方をしてきたつもりはないが、結構危ない橋もわたってきた、修羅場も、崖っぷちも乗り越えてきたつもりだ)
 
≪人生55歳を過ぎれば好きなことをやれ≫
一度の人生、思い切って挑戦するのがいいのか
 
‟会社を辞めて、起業独立する“
それはずっと思い描いてきた、夢ではないのか
 
何事にも縛られず、誰からも縛られず、本物の自由を、本物の人生を
生きるべきではないのか
 
話は変わるが
生きるために必要なものは

  1. に健康、100歳まで生きることに挑戦しよう

  2. に収入、100歳まで生き続けるための存分な収入を確保しよう

  3. に家族、独りでは生きられない、独りで生きるには人生はつまらな過ぎる

  4. に仕事、100歳までやり続けることの出来るやりがいのある仕事を持っている

  5. に普通のやりがいでは駄目だ、世の中の役に立つ、世の中を変えるぐらいの、やりがいのある仕事ではなくては

 
 
会社員の幸せのパターンは
65歳までは運が良ければ会社にしがみつく
65歳を過ぎれば年金がもらえ、ギリギリ何とか生きていける
妻も付いて来てくれている、孫も出来た
幸せな人生だ
 
本当か?
 
そんな型にはめられたような人生が本当に幸せなのか
60歳での預貯金の額、ローンの有無
妻との仲、子供たちの出来、ニート、フリーターにさせなかったか
孫自慢、セミリタイヤ自慢、等々
 
そんな型にはまった幸せが本当に幸せなのか
難しい話だ
だが皆心の中ではわかっていても、誰もその方の中からはみ出そうとはしない
 
財産が有り、若くセミリタイヤ出来る、不労所得(株、不動産)がある
悠々自適贅沢な暮らしが出来る
だから幸せなのか?
 
何故だ?
何故はみ出さないのか
冒険しようとしないのか
 
本当の幸せとは何か
それは一生続けられる仕事を持っているか
会社の看板とか資金の裏付けのいらない能力、人間関係を構築しているのか
その仕事は人々に喜ばれ感謝され尊敬される仕事なのか
 
金じゃない、贅沢の量でもない
会社の看板でもない、上り詰め出世した地位や、部下の数、会社での功績でもない
 
成功とはそういう属社会的なことではないのだ
成功とは誇り、自尊心、感謝、神、生き様、生き仏……
属社会を離れた場所にあるのではないのか
 
人々が他人を尊敬するのは、金ではない、地位でもない、雄弁さでもない、
過去の自慢話でもない
人はその人に優しさ、男臭さ、勇気、行動に感動を覚え尊敬の念を持つのだ
 
 
わたしは型にはまった人生など真っ平御免だ
最後の最後まで悪党であり、改革者であり、革命論者だ
 
このチャンスを掴む勇気はあるのか
このピンチをチャンスに変える根性はあるのか
 
わたしの生きがいは、改革だ、総統になること
人々に夢を、勇気を与えること
 
そんな型にはまった縮こまった人生、金太郎飴のような人生が
いったい何になるのだ
 
今は刃を研ぎ、英気を養っている時期なのかもしれない
黒田官兵衛は、人生の最後の最後に天下人への行動に出た
しかしそのような人生を送ろうと思えば
健康、体力、気力、能力、技量、カリスマ性、全てを兼ね備えてなければならない
 
わたしは表向き会社人間だった
そこそこは出世した
業績はピカイチだ、実力もピカイチだ、上司へのゴマ擦りを除けば
だがそれはわたしが望んだことだ
わたしは出世よりも他の物を欲しがった
今その望んだものが手の届くところまできている
何を迷う必要があるのか
振り返ればすべては筋書き通りなのかもしれない
 
素晴らしいお墓……
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老後と結果

このところ毎日雨だ、蒸し暑さもひどい、どうなっている? 
今年の夏はまさに異常気象だ
世の中狂い始めているようだ
 
コツコツとやるしかない
やれるところまで
結果がどうなろうとも
それはそれで仕方のないことだ
とにかく一途にやることだ
女性にモテルのもまさに一途な男だ
いい加減でセコク、チャランポラン男は嫌われる
 
毎日毎日命を擦り減らしてでもやるしかない
男の人生とはそういうものだ
やれるところまでやり続けたものが
結果は勝者となる
理解される、認めてもらえる
 
組織の中では決められたことを実行さえ出来れば出世する
ただ言われたことを、言いつけを守るだけなら猿でもできる
何も残らない、印象にさえ残らない
実績は何だ
言いつけを実行するだけの猿に
これと言った功績などないのだ
 
ただそんな人もいたなとたまに思い出話に出てくるだけだ
さてその人は何をしたのか
何もしていない
何もしていないから、最後まで残ったのだ、組織の中に
 
世の中で組織に最後まで残っていた人間が偉いわけではない
ただ残っていたというだけだ
だがその人間の人生はいったい何だったのか
何にもなかった
「得たものはたったのそれだけですか」
かすかな記憶だけだ
 
素晴らしいお墓……
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老後の落胆

ゆっくりとゆっくりと
あふれ出るお湯のように
今日も私の時間はゆっくりと流れていく
 
それでいいのだ
慌てふためき、焦りまくって、イラついて、当り散らしたところで
何も解決などしないのは分かっているし
そうなればこちらの負けだと、それも分かっている
 
とどのつまり、人生はなるようにしかならないのであって
こうなることは、このことをやる前から分かっていたことなのだ
 
どうすれば勝てるのか
それは負けを知って初めて、勝つ方法を知ることが出来る
勝つ方法が分かればしめたものだ
だが勝負の世界では、負けるはずのない相手にも時に負けてしまうこともある
 
だがこれだけは言える
決して焦らないことだ
イラついてもいけない
勝ちを急げば墓穴を掘る
 
勝利の筋書き通りに、落ち着いて事を運ぶことだ
勝率を上げるのは、それしか道はない
戦う前にじっくりと、見極めるのだ
 
必ず勝つ方法は見つけられる
それに、こちらがゆったりと余裕をもって構えていたなら
敵の方から勝つ方法を伝授してくれるものだ
 
くれぐれもけっして、焦って動かないことだ
 
 
誰もが夜眠りについたなら、あっと言う間に朝が来る
そしてまた気が付けば、眠りにつく時間になっている
そしてあっと言う間にまた朝だ……
 
生きるということ、その繰り返しでしかない
何か特別なことをやり遂げようとしても
なかなか出来るものではない
むしろ不可能なのだ
やろうと思っても不可能なのだ
 
それならばなぜ特別な偉業を成しえた賢人たちが存在すのであろうか
それは性急な行動によって成し獲たわけではなく
じっくりと構える中で、そういう風になる道筋が自然と見えただけなのだ
そして彼らは、お告げによって見えた道筋に沿って
地道に忍耐強く平凡な毎日を生きただけなのだ
平凡な毎日を生きることに、力を注いだのだ
まさにそれは仏が与えてくれた髄一の道だと信じて
 
成功の秘訣は信じることだ
自分を、仏を、毎日の日常を
無理に運命を変えようとしてはいけない
運命の神にも見放される結果となるであろう
毎日の日常をこつこつと生き続けていけば
祈りは必ず通じる
平凡で退屈な毎日の日常こそが
人生そのものなのだ
 
怒りや焦りやイラつきは
人を、人生を、堕落させ
成長を妨げ、成功を放棄する
他の人々から大いなる落胆の眼差しを向けられることになる
 
一度溢した水は二度と盆には帰らない
けっして相手の感情を逆なでするような失敗を犯してはいけない
 
そのミスを犯したとたんに、人生は取り返しのつかない、失敗作となってしまう
 
このお墓は素晴らしい……
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